永盛米粉三代目の女将が純米ビーフンを使った台湾風焼きビーフンの作り方を伝授

純米ビーフンが切れやすいので、料理しづらいとよくいわれますが、実は、「時短食材」で超楽ちんです。

永盛米粉の女将が台湾料理の定番-「焼きビーフン」の作り方をシェアします。台湾おふくろの味をお試しください。
具材を炒め、出し汁と具材が煮立てると、軽く水洗いしたビーフンを入れ、約1分間~1分半ほぐしながら加熱した後、火を止め、ふたをし、3~5分間蒸らしたら、ふたを開け、ビーフンを解し、具材と絡み合わせれば完成です。

材料
台湾風焼きビーフンによく使われる食材と調味料
①基本の炒め具材:ばら肉(千切り)、干し椎茸(千切り)、干しエビ、エシャロット(輪切り)、ニンニク(みじん切り)など。
②調味料:食用油、醤油、塩、こしょう、(砂糖、味の素)など。
③野菜:ニンジン、キャベツ、玉ねぎ、もやしなど。
④薬味:香菜、ネギ、にら、スープセロリ、ニンニクの芽など。

よくお客様から、「我が家の焼きビーフンが最高!」、「おふくろの焼きビーフンが一番うまい!」など、それぞれの家庭に自慢の焼きビーフンレシピがあります。上記な食材以外に、卵炒め、千切りしたかぼちゃの炒め、干しするめいかなどの具材を加えたり、カレイ粉、五香粉などの調味料を使う人もいます。出し汁に相性のいい炒め物をうまく合わせれば、焼きビーフンにはいろんな味の可能性があります。チャレンジしてみましょう。
作り方
1.ビーフンの下準備
  • ビーフンを数秒間軽く水洗いし、水気を切ります。
2.具材を炒める(出し汁のもとをつくる)
  • 油を入れ、エシャロットを弱火で炒め、きつね色がつく直前、一旦取り出します。(炒めすぎると苦くなります。)
  • ばら肉、干し椎茸、干しエビ、ネギの白い部分(またはニンニクみじん切り)をきつね色がつくまで炒めてから、炒めたエシャロットを戻し、醤油、塩、こしょうで味を調整すれば、「出し汁のもと」が完成です。この味付けで、焼きビーフンが懐かしい台湾風味になります。お好みで五香粉、砂糖などの調味料を加える人もいます。
  • ニンジン、キャベツを油で軽く炒めます。
  • 卵炒め好きな方は、これも準備しておきましょう。
3.出し汁をつくる
  • 1gの乾燥ビーフンに約2ccの水分が必要です。つまり、この動画のように、600gの乾燥ビーフン(約12人前)を使って、焼きビーフンを作る場合、約1200ccの出し汁が必要です。
  • 水を沸騰させ、「出し汁のもと」と炒めたニンジンとキャベツを加え、塩、味の素などお好みの調味料を加え、味を調え、具材と出し汁をに煮立たせます。
4.ビーフンを入れる
  • ビーフンを入れ、出し汁が均一にビーフンに吸わせるよう、お箸で解しながら炒めます。出し汁が約1割残した時点で火を止めます。
5.ふたをしてビーフンを蒸らす
  • 卵炒め(あるいは、ステップ3出し汁の元を一部残して、この時に鍋に戻す)やネギなどの薬味を鍋に入れ、ふたをし、3~5分間蒸らします。
6.ふたを開けビーフンを解す
  • ふたを開け、にら、ネギ、パクチー、スープセロリなどの薬味やこしょうなど、お好みに合わせて加えれば、されにおいしく召し上がれます。
中華系の方からは、このような作り方では、強火による「鍋気」がないのではないでしょうかと質問されることがあります。
確かに、上記の方法は一般家庭で焼きビーフンを作るときに適し、初心者でも失敗せずに簡単に純米ビーフンをもっちりとした食感に仕上げることができます。食品展示会の際、ガスコンロや電気の鍋など火力の弱いものを使っても、具材を炒めて、特に醤油を鍋に入れた瞬間、香りが会場に発散し、人が自然と集まってきます。「今まで食べた焼きビーフンで一番おいしいもの」ともよくいわれます。具材を手際よく炒め、味付けがしっかりビーフンに吸い付ければ、炎が立ち上がるほどの強火がなくても、充分美味しく召し上がることができる台湾おふくろの味です。プロな方が「鍋気」のある焼きビーフンにしたい場合、出し汁の量と加熱時間にご注意し、強火で、振り鍋など華麗な技を適宜なタイミングに取り入れ、アレンジしてみてください。